よそ者

いわゆる他者性を帯びた人、 孤独に耐え、時代の圧力に耐え、 既存の権力秩序から一定の距離を保つことでこそ、 ようやっと、見えてくるものがあります。 「よそ者」であり続けることは、 学問としての『人文学』を護ることでもある...

好奇心と対話と

そもそも学問とは 知的な喜び、楽しみを人々と共有するためのもの。 好奇心が赴くままに 無駄や失敗を許しながらも 一方で 人々との対話が重要なのです。

歴史と神話

人文学の重要な分野である「歴史学」ですが、 「そうであってほしい過去」を作り上げ 明らかな事実を「無かったこと」にする、 それはもはや「歴史」ではなく「神話」の世界です。

大学のすがた

大学という、あまり信号が変わらないスクランブル交差点で 人々は知己になり挨拶を交わし 時に論敵になって意見を戦わせる。 時を同じくして言葉を交わした者たちが 意図せずして描き出す知的な、人間的な関係に 何か時代的な共通性...