浅く捉えて複雑に解くのではなく
深く捉えて簡潔に解く
自己認識を迫られる個人の姿と
激動の歴史を生きる人類の運命と
文学の可能性を後世に引き継ぐこと
水鏡に見入る自分の姿に気づいた者は
もはや その者ではありえない。
水から眼をあげ
新たな認識を求め 彷徨する。
世界から消滅し
自分の来し方行く末に眼を向ける。
自己の発見は、同時に、
自己を囲む世界の発見。