願いでできた河を渡る

毎朝少しずつ芋の葉の夜露を集め、神の水とし、
その水で墨を刷り、葉に願いを書く。

願いというのは、目に見えぬもの。

文字を読むより早く空へ登って行き、
織姫と牽牛は願いでできた河を渡る。